天井を張り替えるついでに、天井裏に残っていた不要な電線を撤去した。
この店舗物件はコンビニではじまり、その後に宅配ピザ屋になったらしいが、その際に電気工事をやりなおしたようだ。
その2世代の電線がそのまま放置してあったので、天井裏は電線だらけだった。
時節柄これらの電線は売れるらしいが、そんなツテはないのでスナハラさんに持って行ってもらうことにする。
天井の張り替えが終わった。これで全ての壁と天井の石膏ボード貼りが終わったことになる。既に10月も終わろうとしている頃のことだ。新潟はそろそろ冬になろうとしている。
そういえばガソリンスタンドの兄さんが冬用タイヤを勧めてくるようになった。
全ての石膏ボードを貼り終わり、必要なコンセントやスイッチなども壁に設置した。この物件もようやくマイナスの状態からゼロにもどり、スタートについたという感じ。
これでもう辛い作業は終わり、あとは壁を塗ったり、床を張ったり、天井を塗ったり照明を付けたりといった、DIYの醍醐味が楽しめる作業になるはずだ。
しかし、こんなことに費やしている時間は、おれにはあまり残されていない。
はやいところ事務所を稼働させなければならない。
ひとりで天井を貼り直すための強い味方が、このツッパリ君1号2号だ。ホームセンターをうろうろしてたら見つけた。本来の用途は不明だし、本当の名前もわからない。
ハンドルを握るたびに少しずつ伸びていく仕掛けになっている。上下端に着いている四角いプラスチックには滑り止めが付けられているので、ガッチリとボードを保持してくれる。
このツッパリ君は、独りで天井を貼り替えるための道具だとしか思えないのだが、そんなものがホームセンターに売っているのが信じられない。
これをムサシで見つけた時には文字通り光明が見えた。作業に行き詰まったときにムサシをうろつくと、それを打開してくれるものが必ずある。
ヤグラと組み合わせて、右の写真のように使う。古い天井を一列ずつ落として、そこに新しいボードを貼っていく作戦だ。
この店舗物件の契約前の打ち合わせに不動産屋が同行してきた内装工事屋が、天井を一度に全部落とすと軽天が歪んで二度と天井を貼れないんじゃないかと言っていた。天井に多量の電線が乗っているのと、前に国道が走っているための振動で、既に軽天が歪んでいるのではないか、それで天井を落とすと軽天が暴れ狂ってしまうはずとのこと。その人が工事を渋っていた理由のひとつがそれなんだが、このように一列ずつ進めるやり方だと、北向きの壁やトイレの時のように石膏ボードが嵌らないなんてことはないだろう。
ただ作業の効率が悪いので結構時間がかかる。本業をやりながら改装作業を進めてるので、このへんからめっきり進捗が遅くなってしまっている。
天井もまた壁と同様にボードを貼り直すことにしたんだが、独りで作業するにはどうすれば良いものか考えた末、作業用の足場を組むことにした。単管パイプでヤグラを組み、その上に寝転がれば四肢を使ってボードを支えることができる。
作業中の姿を人に見られたくはないけれど。
簡単に組んでみたところ、剛性については右の写真の状態で既に充分。まったくグラグラしない。
このヤグラをズリズリと引きずって移動させるつもりでいたが、相当に重くて簡単には動かせない。
それで汎用のキャスターを取付けた。耐加重130kgっていうのを選んだが、これ4つでヤグラを組むのに使った単管パイプとクランプの値段より高くついてしまった。
一番右の写真が完成形。この上でとても気持ちよく昼寝ができる。寝転がって天井を貼っていると、ついついウトウトとしてしまうことがある。
改装作業が終わるとバラされてしまうのだが、すでにこのヤグラに愛着が湧いてしまっている。
7月中旬くらいに、辛かった北向きの壁のボード貼りが終わった。
壁の右半分は防水ボードに貼り替えた。防水ボードも石膏ボードなんだが、値段が通常の3倍くらいする。薄緑色なのに。値段が高いので石膏ボードの表面に防水塗料用のシーラでも塗ってごまかそうと最初は思ったのだが、観念して防水ボードを貼ることにした。
実際にカッターで切ってみると普通のボードに比べて明らかに粘っこい。表面だけではなく内部の石膏にも防水処理されてるようだ。
あと、ついでに配電盤と動力電源のブレーカを壁に埋め込んだ。
これでようやく壁が終わった。外からみても怪しさは減ったようで、通りすがりの人からも「何の店になるんですか?」とか声をかけられるようになった。工事を始めた最初のころは結構話しかけられたのだが、長引くうちに触れてはいけないような雰囲気になっていた。
さて次は天井だ。
トイレの壁があらかた貼り終わり室内の壁にとりかかったのだが、途中で水道の蛇口の位置が気になり出した。右の写真のように、妙なところについている。
入居前の写真を見ても、この位置に蛇口なんてない。どうやら気を利かしてつけてくれたらしい。ご丁寧に蛇口の真下に配水管もある。
こんなところに蛇口があってもしょうがないんで、別の場所に移すことにする。水道管には水圧がかかってるので素人配管でもなんとか動かせそう。しかし配水管はヘタに手をだすと流れが悪くなって悲劇的なことにもなりかねない。あまり大きく位置を変えることもできそうにないんで、水回りはこの場所に設置することになる。
水回りを具体的にどうするかは後々考えるとして、とにかく水道管をぶった切って水栓エルボをとりつける。今はとりあえずこうやって壁側に出すだけ出しておいて、蛇口の場所は後で成り行きで決めよう。
こうやって行き当たりばったりでやってるから、いつまでたっても改装作業が終わらないんだけど。
北向きの壁が歪んでる。
築年数が古いので全体が微妙に歪んでるのに加え、間柱などの木材が個々にアバれて狂ってる。間柱がきれいに並んでない、垂直に立ってない、そもそも真っすぐではないなどの理由で壁が平面ではない。
おかげで石膏ボードがすんなり嵌らない。ボード一枚分の平面もとれないので、小さく分割してパッチワークのように貼って行く。脚立に登って寸法を計って切って嵌めて、削って嵌めての繰り返し。
トイレ部分の石膏ボードは薄緑色の防水ボードを使う。これが普通のボードに比べてやたらと重い。背中・肩・腰に疲労がたまっていく。
すでにもう5月になってしまってるんだが、この頃には「なぜおれはこんなことをやってるんだろう?」という思いが頭から離れなかった。だけどそんなことは、おれの妻や友人、我が社を贔屓にしてくださるみなさん、隣の美容室シェーンのお姉さんたち、そしてホームセンタームサシ女池店のレジのおばさんも皆思ってることだろう。
ここでおれ当人がそんな疑問にとらわれてはいけない。ただひたすら壁をはるだけだ。
いよいよ石膏ボードをビスで固定していくんだが、その前に壁に電気コンセントを仕込んでおく。
間柱にスイッチボックスを取り付け、壁にはPF管を埋めておく。電気工事には免状が必要なので、配線はプロにやってもらう。ってことでPF管には呼び線を通しておく。
用意するコンセントは今のところ全部で10個の予定。
右の写真には3本のPF管があるけれど、右から単相100V、単相100Vアース付、単相200Vをそれぞれ通してもらうことになってる。
この写真の場所あたりは前テナントのピザ屋のコンロがあったらしく、木製の窓枠の部分にたっぷりと油分がしみ込んでいる様子だったので、カチオン系のシーラを塗ってある。窓枠が白いのはそのため。